平成24年度から、北海道清水高等学校の協力により始まった食品実習は、当JA女性部員が地元の高校生と交流しながら、食品加工について学ぶことを目的に行われています。

 今年度は11月21日(木)にスイーツ作りコースとソーセージ作りコースに分かれて行ないました。

 スイーツ作りは4種類のロールケーキを作りました。プレーン、抹茶味、紅茶味、ティラミス味の4グループに分かれて作業を行ないます。1種類につき1名の生徒さんが先生として付き、説明とデモンストレーションをしてくれました。
 まずは生地作りから始まります。抹茶グループは卵を卵白と卵黄に分けてあわ立てる別立てという方法で生地作りを行ないます。メレンゲを作り、そこに卵黄を混ぜる方法で、しっとりとした生地に仕上がります。それ以外の3グループは全卵をあわ立てる共立てという方法で生地作りを行います。この方法で作るとふんわりとした生地が出来上がります。どのグループも生徒さんからコツを教わりながら作業を進め、抹茶味や紅茶味などの生地が出来上がりました。生地を焼いている間に、クリームを作ります。生クリームをあわ立て過ぎてしまうハプニングもありましたが、無事にクリームも作り終わり、最後に生地で巻いて冷やせば完成です。「クリームはどのくらいまでいれていいの?」「上手く巻けない!」と苦戦する声が聞こえてきました。生徒さんの巧みなフォローによって美味しそうなロールケーキが出来上がりました。

 ソーセージ作りは、ミンチを作ることから始まります。2cm角の豚肉をミートチョッパーという挽肉を作る機械に入れます。できた挽肉をサイレントカッターという挽肉と調味料を混ぜる機械に入れ、氷と一緒によく混ぜていきます。氷で肉の温度が上がらないようにすることが美味しいソーセージを作るポイントです。塩、こしょう、ハーブなどで味付けをしたら粘りが出るまで再びよく混ぜタネの完成です。これを充填機に空気が入らないように詰め、腸に詰めていきます。定規で測りながら10cmくらいの長さにねじり、形を整えていきます。「上手くねじれない...」「けっこう難しいね」という声が聞こえてきました。形を整えた後は、乾燥・燻煙作業を機械にお任せします。

 それぞれのコースの作業が一段落したところで、生徒さんが作ってくれたホットドッグとロールケーキを戴きながら休憩を取りました。
 休憩後には、ソーセージの燻煙が終り、真空パックをして完了です。

 最後にベーコンの仕込みをして、今年度の清水高校との食品実習を終えました。